第22回(2014年1月)
例年、基礎編と応用編に分け、年2回実施しているこのセミナーでは、出猟から解体、料理、食べるまでを体験でき、座学では流し猟の概要・エゾシカ管理の現状と課題・シカ肉の衛生管理について学べる内容になっています。今回の参加者は道内のほかに関東、京都、三重からの参加でした。
開催の様子
出猟実習・室内講義「流し猟の概要」「猟区制度によるエゾシカ地域管理の事例」「シカ肉の衛生管理」
初日は午後14時集合の後、オリエンテーションを行い、伊吾田事務局長による「流し猟の概要」について講義を受けました。天候の影響により、参加者が乗る飛行機の遅延があり、初日の出猟はガイド車2台で出発しました。(夕方の室内講義には全員そろいました。)
2台のガイド車にハンター1~2名を含む参加者3名が乗り、それぞれの猟場へ向かいました。出猟は、車を走らせシカの探索を行い、発見し次第射手が車から降り発砲する「流し猟」と呼ばれる方法を行っています。積雪期はエゾシカ狩猟のために開けられた3路線の林道を除き、林道が雪で閉ざされてしまうため限られた範囲の搜索となります。主要道路沿いに出没しているエゾシカを見ることは出来ましたが、距離が遠く、発砲もしにくい場所だったため捕獲には至りませんでした。
室内講義では、伊吾田事務局長から「猟区制度によるエゾシカ地域管理の事例」と松浦友紀子氏から「シカ肉の衛生管理」について学び、翌日の解体に備えました。
2台のガイド車にハンター1~2名を含む参加者3名が乗り、それぞれの猟場へ向かいました。出猟は、車を走らせシカの探索を行い、発見し次第射手が車から降り発砲する「流し猟」と呼ばれる方法を行っています。積雪期はエゾシカ狩猟のために開けられた3路線の林道を除き、林道が雪で閉ざされてしまうため限られた範囲の搜索となります。主要道路沿いに出没しているエゾシカを見ることは出来ましたが、距離が遠く、発砲もしにくい場所だったため捕獲には至りませんでした。
室内講義では、伊吾田事務局長から「猟区制度によるエゾシカ地域管理の事例」と松浦友紀子氏から「シカ肉の衛生管理」について学び、翌日の解体に備えました。
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伊吾田順平氏による「流し猟の概要」
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松浦友紀子氏による「シカ肉の衛生管理」
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【2日目】出猟・解体・料理…
2日目は8時にホテルへ集合し、再び出猟実習を行いましたが、捕獲には至りませんでした。
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朝8時、車に乗り込みます
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3台のピックアップに乗り、いざ出猟!
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大バラシ・抜骨
まずは内臓摘出
引き続き、剥皮、大バラシ、抜骨を行いました。
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参加者も一緒に剥皮を行いました
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前足、後足、アバラの部分の骨を外します。
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シカ牧場のシカで狙点を確認
忍び猟
山スキーを履いて出発!
銃の所持許可を持っていない方もモデルガンを背負い、林内を探索しました。沢の中(発見距離60m)でエゾシカの姿を確認しましたが、射撃姿勢に入る前にシカは沢の奥へと身を隠してしまいました。今回の講義では発砲には至りませんでしたが、忍び猟の魅力である自然との一体感や緊張感を味わうことが出来ました。
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シカを探しながら歩きます
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沢などは出会いのチャンス。射手2名が先に忍んで様子を見に行きます。
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気温は氷点下。動いているので不思議と寒さは感じません。
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シールの付いた山スキーは傾斜も登れる優れもの
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料理実習
山スキーでからだを動かした後は、「料理実習」を行い、夜の懇親会で試食する、鹿焼肉・ハンバーグ・ローストの仕込みを行いました。
ビームライフル
その後はビームライフルを使って射撃の練習を行いました。ビームライフルは、光によって的を射る競技で、銃の所持許可がない方でも射撃を体験できる光線銃です。重さはスコープ付のライフル銃程度であり、ボルトを操作しなければ射撃ができない構造のため、ライフル射撃に近い体験ができます。
当協会では、今年度より実習やセミナーに取り入れています。猟の雰囲気を出すため、的にシカのシルエットを張り、膝に委託した場合とバイポッドを用いた場合の射撃を練習しました。
当協会では、今年度より実習やセミナーに取り入れています。猟の雰囲気を出すため、的にシカのシルエットを張り、膝に委託した場合とバイポッドを用いた場合の射撃を練習しました。
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使い方の説明を受けます
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猟で行う膝撃ちの姿勢で。
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的にはシカのシルエット
バイタルゾーンを狙います -
より実践的にバイポッドを用いた姿勢で
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夜は懇親会を行い、親睦を深めました。
【3日目】室内講義「忍び猟の魅力」「エゾシカの保護管理の現状と課題」
下顎による齢査定方法も学びました
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浦田剛氏による「忍び猟の魅力」
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伊吾田宏正氏による「エゾシカの保護管理の現状と課題」
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