第1回(2004年10月)
新人ハンターまたはこれから狩猟を始めようと考えているハンター予備軍、シカの有効活用に興味のある方など道内から8名の参加者がありました。今回は特別講師として北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室の鈴木正嗣助教授を招き、狩猟獣(主にエゾシカ)の生態やモデルガンなどを使った捕獲・解体方法などの狩猟学について、室内講義と野外実習を通して総合的に学びました。
第1回新人ハンターセミナー
室内講義「エゾシカの生態編」
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鈴木助教授からエゾシカの分類や生活史についてレクチャーがありました。
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当協会伊吾田宏正からエゾシカの日周活動や季節移動についての説明がありました。
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室内講義「狩猟学編」
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鈴木助教授からはモデルガンを使った銃の取り扱いなど「猟の準備から狙撃まで」についての講義がありました。
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その他伊吾田研究員による「回収から解体まで」についての講義など、参加者のみなさんは熱心に講義に聞き入っていました。
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野外実習
室内講義のあと、村内の鹿牧場公園に移動し、実際のシカを前に雌雄の特徴やシカの向きによる狙点の定め方について確認しました。
その後、付近の牧草地で実物大のシカのデコイを50m、100m、200mに離して設置し、野外での獲物との距離感について体感しました。
50m前方のシカのデコイ。このような開けた環境では実際より遠くに見えます。
次に、モデルガンと二脚を使ってデコイに向かって銃の構え方を練習しました。
また、二脚を使ってケラレのないスコープの正しい見方について学びました。
飛び入りで村内の小学生も見学し、モデルガンを構えてみました。
この日は最後に、スポットライトを使って野生のシカを車で探して、日没前後の出没状況を調べました。
その後、付近の牧草地で実物大のシカのデコイを50m、100m、200mに離して設置し、野外での獲物との距離感について体感しました。
50m前方のシカのデコイ。このような開けた環境では実際より遠くに見えます。
次に、モデルガンと二脚を使ってデコイに向かって銃の構え方を練習しました。
また、二脚を使ってケラレのないスコープの正しい見方について学びました。
飛び入りで村内の小学生も見学し、モデルガンを構えてみました。
この日は最後に、スポットライトを使って野生のシカを車で探して、日没前後の出没状況を調べました。
フォトハンティングによる狩猟シミュレーション
二日目の早朝、デジカメを使ったフォトハンティングに
よる狩猟のシュミレーションを行いました。
よる狩猟のシュミレーションを行いました。
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エゾシカの”捕り方”についての実践を体験しました。
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約100m離れた野生のシカを”撮らえた”瞬間。
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獲物に向かってモデルガンを構えて狩猟の緊張感も味わいました。
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”出猟”中に林道でヒグマの糞を発見しました。
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ワークショップ「これまでの狩猟、これからの狩猟」
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室内に戻り、エゾシカの保護管理などに関する講義
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当協会会長の大澤安広自作のアザラシの皮を使った山スキーを見せてもらいながら
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はじめに北海道のアイヌの人々や東北のマタギに代表されるわが国の伝統的な狩猟文化や西興部村における
北海道開拓期からの狩猟の様子などについて情報交換し、エゾシカの被害対策・有効活用やヒグマの出没対応など
におけるハンターの社会的役割について議論を深め、人間と野生動物のよりよい関係を築いてゆくために求め
られる、野生動物管理の担い手としての将来的なハンター像について意見を交わしました。