第2回(2004年11月)
第2回新人ハンターセミナー
特別講演「狩られたシカ、飼われた牛—2つの反芻動物の生理と行動から考える—」
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特別講師の近藤誠司教授
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村内外からの参加者
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家畜の行動学がご専門で自らも狩猟を趣味とされる近藤教授により、シカと牛など草食家畜動物の間で生理と行動について比較され、養鹿も含めたシカ資源の有効活用について検討されました。シカは海外などで一部家畜化されていますが、一般に他の家畜と比べて歴史的には「家畜化しづらかった」草食動物であることが指摘されました。養鹿の前提として食肉の流通システムの整備などが必要であり、そのためにも猟区を含む充実した狩猟管理システムの確立が急務であることが強調されました。
フォトハンティング大会
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シカに接近する参加者。シカは画面右奥。
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収めた写真を確認する。
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音威子府のNさんによる中型オス
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近藤教授による巨大オス
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雄武町Oさんによる中型のオス
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路上撮影は禁止です...
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つづいて小雨が断続する天気の中、フォトハンティングによる狩猟のシュミレーションが実施されました。6名の小学生を含む17名が5台の車に分乗し、猟区内の思い思いの場所へ「出猟」しました。あたりが暗くなる日没時間が迫ると、シカが牧草地に出没しはじめ、一部の参加者は数十mの短距離でのシカの撮影に成功しました。今回は初のオープンな大会ということもあり、距離と個体から換算される得点による採点が行われ、上位入賞者には鹿肉の前足の燻製やモモ肉の味噌漬けなどの景品が進呈されました。