西興部村猟区管理協会

第9回(2007年11月)

2007年11月3日(土)~5日(月)、第9回西興部村猟区新人ハンターセミナーを開催し、岐阜大学応用生物科学部獣医学講座鈴木正嗣教授を迎え、道内より1名、道外から6名、計7名の参加がありました。参加者のうち5名の方はハンターとしての参加でした。今回のセミナーには環境省鳥獣保護業務室、環境省釧路自然環境事務所、北海道庁から視察がありました。

第9回新人ハンターセミナー

出猟実習

ガイダンス

ガイダンスの後出猟しました

初日は午後4時に集合後ガイダンスを行い、早速出猟実習を行いました。参加者がそれぞれ3台のガイド車に分乗して出猟。それぞれ何度かのチャンスはあったようでしたが捕獲にまでは至りませんでした。参加者の1人は鹿に発砲し、鹿がいた付近に血痕があったことから着弾はしていたが、捜索の努力むなしく、シカを回収することはできませんでした。

室内講義

午後6時30分から室内講義でまず、鈴木教授からエゾシカの管理と有効活用の現状と課題についてのお話を伺い、続いて酪農学園大学の伊吾田宏正氏から猟区制度によるエゾシカ地域管理の事例についてのお話を伺いました。その後、フリーディスカッションを行い、参加者からは、鹿についての人畜共通感染症についてや狩猟制度に関してなど活発な意見が聞かれました。
    • 室内講義の様子

      室内講義の様子

    • フリーディスカッションの様子

      フリーディスカッションの様子

解体見学

2日目は日出時間から出猟したが不猟に終わりました。午前中はこれまで鹿が捕獲されなかったので、村の養鹿研究会の方のご好意でシカの解体を見学させて頂き、剥皮から大バラシ、ブロック分け、筋引き、抜骨について学びました。午後からは料理実習を行い、夜の懇親会で試食する、鹿焼肉、コムタンスープ、クマの角煮の仕込を行いました。
    • 男の料理実習

      男の料理実習

    • 解体の様子

      解体の様子

午後3時から日没まで出猟し参加者の1名が見事メスジカとメスの仔ジカの捕獲に成功しました。その後、内臓摘出から大バラシについて再度体験することができました。夜は懇親会を行い、料理実習で仕込みをした料理のほかに、ローストを試食して自然からの恵みを堪能しました。

室内講義「狩猟学」

3日目は特別講師の鈴木正嗣助教授と酪農学園大学の伊吾田宏正氏による「狩猟学」についてのパワーポイントによる室内講義で銃と弾の準備、サイト(スコープ)の調整、射撃場での練習方法、弾道学、獲物の発見まで、発砲の原則、着弾位置の説明、命中後の痕跡、追跡・回収方法、内臓摘出、剥皮、大バラシ、保存、調理法などについて学びました。  今回捕獲された鹿肉は、捕獲したハンターさんの好意で参加者の皆さんに分配されることになりました。