初日は午後2時の集合後、当協会伊吾田順平による「流し猟の概要」についての室内講義を行った後、6名のハンターと一般参加者2名が3台のガイド車に分乗して出猟しました。この日は、鹿の目撃および発砲のチャンスはありましたが、シカは捕獲できませんでした。

　2日目も日出時間から出猟しましたが不猟でした。午前中は剥皮から大バラシ、ブロック分け、筋引き、抜骨について学びました。
　午後からは料理実習を行い、夜の懇親会で試食する、鹿焼肉、コムタンスープ、シカカツレツの仕込を行いました。

　午後3時から出猟して日の入近くなったころ、牧草地の約200mの距離で1歳のオスジカを発見。ハンター(ショットガン持参)が車から降りても、シカは牧草を食べています。ショットガンでは遠すぎるので、ハンターは初めての大物猟ということもありましたが、落ち着いてシカに120m地点まで近づき発砲。見事に捕獲することができました。

　今回のセミナーでは2名のハンターが合計2頭のシカを捕獲することができました。他にノウサギを1羽捕獲しました。

夜は懇親会を行い、料理実習で仕込みをした料理のほかに、ローストおよびクマの中華風煮物を試食して自然からの恵みを堪能しました。

　3日目は特別講師の松浦友紀子氏による「シカの生物学」についてのパワーポイントによる室内講義で、日周活動・繁殖行動・季節移動・生息地利用を学びました。
 続いて伊吾田宏正氏による「狩猟学」の講義では銃と弾の準備、サイト(スコープ)の調整、射撃場での練習方法、弾道学、獲物の発見まで、発砲の原則、着弾位置の説明、命中後の痕跡、追跡・回収方法、内臓摘出、剥皮、大バラシ、保存、調理法などについて学びました。
  最後に松浦友紀子氏による「食肉衛生」についての講義がありました。