西興部村猟区管理協会

第8回(2007年2月)

捕獲したシカの前で集合写真
 2007年2月16日~18日、第8回西興部村猟区新人ハンターセミナーを開催し、北海道大学獣医学部の鈴木正嗣助教授を特別講師として迎え、道内から3名、道外から5名、計8名の参加がありました。今回は第7回新人ハンターセミナーに参加した東京農工大学の学生1名が再度のセミナー参加となりました。
 今回のセミナーも出猟実習に重点を置いて、出猟から回収、解体、調理実習、座学では「狩猟学」について学びました。

第8回西興部村猟区新人ハンターセミナー

出猟実習

 初日は午後2時の集合後、4名のハンターで出猟し、特別講師の鈴木正嗣助教授が成獣メス鹿に発砲しましたが、半矢の状態で鹿の息はまだ残っていたので参加者は山スキーやカンジキを履いて鹿まで接近しました。参加者の一人が止め矢を撃ち鹿はその場で絶命しました。参加者全員が緊張した面持ちでこの光景を目の当たりにしました。回収は参加者が車までの約180mの距離を交代しながら参加者全員で鹿を引き命の重さを感じました。
    • ガイダンスの様子

      ガイダンスの様子

    • 回収風景

      回収風景

解体実習

2日目は午前中、解体処理施設で解体実習が行なわれ、内臓摘出から、剥皮、大バラシについて学びました。
 解体処理施設から調理実習の施設に移動中鹿を発見。参加者の1人が発砲。半矢だったので4名を回収、他の参加者は調理実習に向かいました。参加者が止め矢を撃ちましたが、鹿は100m異常半矢の状態で逃走していまた。沢に落ちたということもあり、結局回収には約2時間を要しました。
 他の参加者は室内でブロック分けと筋引き、抜骨、調理実習前半を行い、夜の懇親会で試食する鹿汁、鹿焼肉、熊の角煮の仕込みを行いました。参加者は生き物から肉になる過程を、実際にナイフを持って解体やブロック分けを体験しました。
 その後、13時から3名で解体、他の参加者は山スキー実習を行い、山スキーを履いて鹿が出没すれば参加者が発砲する実習を行いました。晴天の森林の中を歩いていると、鹿の群れ約20頭に遭遇。参加者は発砲準備をしましたが鹿は逃走してしまいました。
 夜はまず、調理実習後半を行いローストとカツレツを調理し、調理実習前半で仕込んだ料理とともに野趣あふれる料理を堪能しました。
    • 剥皮の様子

      剥皮の様子

    • 悪戦苦闘の山スキー実習

      悪戦苦闘の山スキー実習

室内講義「狩猟学」

 3日目は特別講師の鈴木正嗣助教授と当協会研究員による「狩猟学」についてのパワーポイントによる室内講義で銃と弾の準備、サイト(スコープ)の調整、射撃場での練習方法、弾道学、獲物の発見まで、発砲の原則、着弾位置の説明、命中後の痕跡、追跡・回収方法、内臓摘出、剥皮、大バラシ、保存、調理法などについて学びました。
    • 室内講義の様子

      室内講義の様子

    • 室内講義の様子

      室内講義の様子