まず、鹿牧場でシカと触れ合いながらシカの生態について学習しました。オスの小さな袋角や夏毛に生え変わり中の状態を観察しながら、エゾシカの大きさ、エゾシカの1年の暮らし方などの講義を受けました。牧場内でこの春に落ちた角を拾ったり、モデルガンを使ったシカの狙撃講座と、沖縄生まれのヤギを観察して移動しました。

 解体場「西興部ワイルドミート」へ場所を移し、事前に捕獲、頭と脚、内臓を摘出しておいたシカの解体を見学しました。

吊るされたシカを見て驚いた様子の子、不安そうな子、真剣な子、様々な反応がありました。解体するシカの雌雄、重さの解説を受け、いよいよ解体が始まります。剥皮され、部位ごとの特徴や適した調理法についての話を聞きながら、シカから食肉に変わっていく様を見ている子ども達。初めは緊張していたのか、みんな静かで真剣な表情でしたが、解体が進み見慣れた肉に近づいていくと「おいしそう！」という声や、笑顔が出てきました。後足の骨抜までを終えて解体見学を終了しました。

 　猟区事務所に戻り、シカの歯による年齢査定の方法を学んだら、昼食のシカ肉餃子を焼きます。ロースを使った少し贅沢なもので、200個以上用意されたシカ肉餃子でしたが、子ども達は「おいしい！」「うまい！」と、すぐに完食していました。

　最後は、当協会会長からまとめの言葉をいただき、平成28年度第1回ワイルドライフ教室を終了しました。