酪農学園大学(2018年9月)
酪農学園大学 環境共生学類 野生動物保全技術実習(西興部・夏編)実施報告
実習1日目は、西興部村猟区管理協会の取り組みの講義・オリエンテーションを猟区事務所にて行った後、自動撮影装置を用いて野生動物の姿を撮影するカメラトラップ調査を行いました。森林内を歩き、赤外線センサーを搭載した自動撮影カメラを動物が通りそうな場所に設置します。
休憩後、暗くなるのを待ってバスに乗り、ライトセンサス調査を行いました。バスの両側から森や牧草地に向けてライトを照射し、発見した動物の種類や頭数をカウントします。当日は牧草地に出没している多数のエゾシカの他、タヌキやキツネなどが観察されました。
2日目は早朝に森林公園「宮の森」で鳥類観察を行いました。鳥類の鳴き声を聞いて種類を特定したり、鳥類が残した痕跡を観察します。朝食後は酪農学園大学を卒業し、西興部村で放牧農場を行っている萩原牧場の見学やシカ牧場の見学を行いました。萩原牧場ではホルスタイン、ジャージー、ブラウンスイスの3種の牛が広大な牧草地で草を食む姿を見学し、シカやヒグマによる被害やその対策について話を聞きました。鹿牧場では夏毛から冬毛に半分だけ生え変わったシカや、まだ袋角が剥けて間もないオスジカを観察することができました。また、ヒグマが電気牧柵を超えて、畑のデントコーンを荒らした痕や、シカ捕獲のためのハイシートの見学を行いました。
午後は、夜間にカスミ網を設置し、コウモリの捕獲調査を行いました。また設置後にコウモリの出す超音波を人間の可聴域に変換するバットディテクターを体験しました。当日は残念ながらコウモリの捕獲には至りませんでした。
3日目はネズミ類捕獲調査のために森林内にシャーマントラップを設置しました。また、興部川で釣りや投網を用いた淡水魚調査を行い、ヤツメウナギやヤマメ、ニジマスなどを捕獲、同定しました。
最終日には、仕掛けたトラップの回収とネズミの同定作業を行い、実習を終了しました。
最終日には、仕掛けたトラップの回収とネズミの同定作業を行い、実習を終了しました。
お問い合せ先
特定非営利活動法人 西興部村猟区管理協会
- 住所:〒098-1501 北海道紋別郡西興部村字西興部485
- 電話:0158-87-2180
- ファックス:0158-87-2180