西興部村猟区管理協会

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酪農学園大学(2009年9月)

2009年9月6日(日)~12日(土)、酪農学園大学の学生実習「酪農学園大学生命環境学科生態システム論」の受け入れを行い、7日間の期間中3泊4日の日程で2回に分かれて環境システム学部生命環境学科の学生50名と引率教員のべ5名、学生スタッフのべ6名の参加がありました。今回の実習は北海道北部、西興部村の北方針混混交林-酪農生態系における生物多様性のモニタリング調査が目的でした。

「酪農学園大学生命環境学科生態システム論実習」

ネズミのワナの設置

ネズミのワナの設置

初日は午後1時に村に到着後、オリエンテーションを行い、当協会事務局長伊吾田順平からスライドを使って、西興部村猟区の概要と西興部村におけるヒグマの問題の室内講義が行われた。その後、森林公園で小哺乳類の調査として、ネズミ・トガリネズミ類を対象にした捕獲ワナのシャーマントラップ・パンチュートラップ、昆虫類を対象とした墜落ワナの設置をそれぞれ行いました。夜は忍路子地区でライトセンサスを行い、夜間牧草地に出没するシカの生態についてのレクチャーを受けました。
ラインセンサス解説

ラインセンサス解説

 2日目は午前中まず、北大の松浦友紀子氏が発信機取り付けたシカのテレメトリー調査を見学しました。その後、東興地区でヒグマによる飼料用のトウモロコシのデントコーンの食害地の見学を行いました。午後は網走西部森づくりセンターの方の指導のもと、道有林の見学と、鳥類のラインセンサスを行いました。夜はコウモリの生態捕獲調査と昆虫類を対象としたライトトラップ調査を行った。設置したカスミ網の脇で約2時間コウモリが捕獲されるのを、コウモリが出す超音波を人間が聞こえる周波数に変換することのできるバットディテクターをかざしながらコウモリの出没を待ちましたが、コウモリを捕獲することはできませんでした。
    • テレメトリー調査の様子

      テレメトリー調査の様子

    • テレメトリー調査見学

      テレメトリー調査見学

魚類調査の様子

魚類調査の様子

 3日目はまず、ネズミのトラップを回収して、酪農学園大学の卒業生が経営している萩原牧場を見学させていただきました。午後は興部川でびんどう、投網、刺し網、電気ショッカー、たも網を用いて、魚類の捕獲調査と補虫網を用いた昆虫捕獲調査を行いました。夜はシカ肉バーベキューを行い、自然の恵みを堪能しました。
    • 萩原牧場見学

      萩原牧場見学

    • ネズミのワナの回収風景

      ネズミのワナの回収風景