西興部村猟区管理協会

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酪農学園大学(2006年9月)

シカの前で集合写真
2006年9月11日~16日までの6日間、酪農学園大学の学生実習「狩猟免許取得予備講座(ハンティングガイド・自然ガイド養成)」を開講し、環境システム学部地域環境学科と生命環境学科の1年生12名の参加がありました。昨年と同様、今回の実習でも狩猟や猟銃取得のための法的手続き、野生動物管理の室内講義や野外実習を行い、ハンティングガイドや自然ガイド養成を目的としました。

「狩猟免許取得予備講座(ハンティングガイド・自然ガイド養成)」の模様

室内講義・出猟実習
ログハウスでガイダンス

ログハウスでガイダンス

 初日はまず午後2時の集合の後、ガイダンス・村の概要説明を行い、学生たちが今回の実習の食料計画を立て6日間の食料の買出しを行いました。
 
 2日目は午前中、狩猟学概論と鹿猟講義を行い、狩猟の歴史や野生動物の社会的価値、狩猟の社会的義務、ハンターへの道と題して狩猟免許・猟銃所持許可取得の方法や日本の狩猟制度、法規制を学習し、鹿猟講義では鹿猟の準備から発砲までのプロセスを学習しました。
 
 午後は野外でモデルガンと鹿のデコイを用いて銃の構え方、獲物との距離などの鹿猟演習を行い、中興部地区でヒグマの痕跡調査を行った後、今回の実習のメインとなる鹿猟見学実習では成獣のメス鹿の捕獲を見学しました。その後、鹿牧場公園に移動して鹿の生態について学習した後、解体処理施設に移動して捕獲した鹿の内臓を摘出し、剥皮までを学習しました。
    • 室内講義

      室内講義

    • モデルガンを用い、射撃姿勢を学ぶ

      モデルガンを用い、射撃姿勢を学ぶ

解体・懇親会
シカの解体

シカの解体

3日目はまず鹿牧場公園で北海道大学農学部畜産学科が行う、成獣のメス鹿の採食飼育実験のための事前検査を見学しました。その後、解体処理施設に移動し昨日捕獲したメス鹿の大バラシを見学しました。午後は室内でブロック分け、抜骨、筋引きを学んだ後、鹿汁、ゆで鹿、チンジャオロース、ステーキの調理実習を行い、夜の懇親会で試食しました。
    • ブロック分け、抜骨、筋引き

      ブロック分け、抜骨、筋引き

    • 懇親会

      懇親会

室内講義・調査
4日目は午前中、米モンタナ州・北海道・西興部村それぞれの野生動物管理、西興部村の狩猟今昔と題してベテランハンターである大澤会長による狩猟に用いる用具などの説明を伺いました。午後は森林公園で電波発信器調査のシュミレーション、地形図読み、コンパスワーク、動物痕跡調査、樹木観察を行い、室内講義で自然教育プログラムの作成と実践を学習し、自然観察プログラムの指導案作りを行いました。日没後はライトセンサス実習を行い、夜間の鹿を合計66頭観察することができました。

 5日目はまず昨日作成した指導案に基づいて模擬自然観察会を行った後、学生たちが分担して今実習の報告書を作成しました。
 学生からは「今回は実際に獲物を獲るところから始めて、普段の日常生活からでは見えにくい部分を実体験して、僕たちの生活が他の動物の命から成り立っていることを再確認しました」などの感想が寄せられました。
    • 狩猟用具の説明

      狩猟用具の説明

    • 森林公園で調査に必要な技術を学ぶ

      森林公園で調査に必要な技術を学ぶ