H27エゾシカエコツアー
開催の様子
1日目は午後2時半に集合、スライドを使って西興部村猟区の紹介やシカの皮なめしについて解説した後、シカ革クラフトを体験しました。ひも状に裁断した革を編み込みキーホルダーを制作し、完成した作品は参加者の皆さんにお土産としてお持ち帰りいただきました。早く完成された方は、革に焼印をいれたりビームライフルを体験しました。
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色々な革
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キーホルダーを作っています
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ビームライフル体験
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休憩をはさんで夜7時に集合し、ナイトアニマルウォッチングを行いました。車内からスポットライトを照らし、夜間に牧草地に出没する野生動物を観察します。あたりが暗くなるのを待ってライトをつけるとライトに反射して光る眼が見えます。シカやキツネの姿とシカの警戒音、キツネがヘビを捕食している様子も観察することが出来ました。
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キツネがヘビを食べていました
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2日目は早朝3時50分に集合して、今回のメインプログラムであるエゾシカハンティング見学に出かけました。車を走らせシカを見つけ次第、車外から撃つ「流し猟」といわれる方法で猟を行います。2組に分かれ出猟した結果1組でシカの捕獲に成功しました。シカを驚かせないためにシカを仕留めるまで射手以外は車の中で待機します。射手がエゾシカに接近する緊迫した雰囲気、エゾシカの体温を感じることができました。
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日の出前に集合、いよいよ出猟です
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一頭のシカを捕獲しました
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内臓を摘出した後、朝食休憩をはさんで解体を行いました。内臓の内容物や寄生した肝蛭の様子も見学して、参加者の方々も剥皮を行いました。抜骨を見学し、だんだんと食肉に移り変わる様子を体験しました。シカの年齢を知る方法も学び、「角の枝分かれで年齢がわかる」ということが間違いであることに驚いている方もいらっしゃいました。数名の参加者の方が、皮鞣しをご自身でやってみたいということで剥皮した皮の一部を持ち帰られました。
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参加者の方々も剥皮を体験
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抜骨の様子
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昼食をはさんで、林道ツアーへ。熊が木を登った爪痕、熊と鹿の足跡、糞、食痕などを観察しながら渓流釣りのポイントへ向かいます。
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熊の爪痕が残っていました
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爪痕を観察中
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熊と鹿の足跡
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自然の中でゆったり流れる時間を楽しみながら、イワナ、ヤマメ、オショロコマ、ニジマスを釣り、夕食でおいしくいただきました。
ジビエ料理教室ではコリアンバーベキューやシカ肉のソフトジャーキー、シカ肉ハンバーグやローストディアの仕込みを行いました。夕食のメニューは仕込んだ料理のほかに、シカすね肉の煮込みや焼きジャガイモ、漬物カクテル、シカのタン焼き。先ほど釣り上げた魚を天ぷらにしました。飲み物はビールのほかシカ肉やバーベキューに合うようなワインも用意されて、賑やかで楽しいジビエ試食会になりました。
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楽しい試食会になりました
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最終日は室内で、酪農学園大学生命環境学科の伊吾田宏正氏からエゾシカの保護管理について、森林総合研究所北海道支所森林生物研究グループの松浦友紀子氏からシカ肉の魅力などのお話をしていただきました。
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シカ保護管理のお話し
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シカ肉のお話し
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その後、鹿牧場を見学しました。大きく伸びた袋角のオスや鹿の子模様の夏毛を観察し、エゾシカの生態について勉強しました。エサをあげたり、間近のシカを写真に収めたり、袋角に触れて暖かさと柔らかさに驚いたりしていました。
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袋角が立派に育っています
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最後に北海道でも数少ない、昔ながらの放牧で乳牛を育てている「萩原牧場」を見学させてもらいました。この日は晴天で、気温も高かったせいか牛は木陰に集まっていました。普段よく目にするホルスタイン以外にもジャージーやブラウンスイスなどの牛も見ることが出来それぞれの違いを教えていただきました。生後間もない子牛を見学して、エコツアーの全工程を終えました。
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暑さの為日陰に集まっています
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生後間もない子牛
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今回のツアーでは鹿肉ジビエ料理、ハンティング見学、鹿皮クラフトに加えて、渓流釣りや牧場見学など西興部村の自然資源を最大限に活用したプログラムを体験して頂きました。北海道オホーツクにある西興部は、四季折々様々な魅力を見せてくれます。それぞれの季節に対応したプログラムとエゾシカの魅力を今後とも発信していきたいと思っています。
お問い合せ先
特定非営利活動法人 西興部村猟区管理協会
- 住所:〒098-1501 北海道紋別郡西興部村字西興部485
- 電話:0158-87-2180
- ファックス:0158-87-2180