「田口洋美氏・来道記念講演会2005」
マタギの文化・日本の狩猟
今年3月、東京大学大学院(新領域創成科学研究科)で学位を取得し、同4月に東北芸術工科大学芸術学部歴史遺産学科の教授に就任された氏は、中部東北地方に点在するマタギ集落に20年間通い込んで、フィールドワークを中心とした狩猟文化に関する研究に取り組んでいます。また、近年は極東ロシアの狩猟採集少数民族の狩猟文化の調査もしています。
講演会では、マタギと言われる人々が、狩猟・漁労・山菜採集・焼畑農業など、1年を通じて自然に依存していた伝統的な生活文化について紹介するとともに、明治大正時代に戦争など歴史的経済的背景がマタギ文化に与えた影響を明らかにし、さらに、日本の狩猟の歴史と今後の展望についてお話頂きました。田口氏は、山間地域の過疎化が進み、またハンターが高齢化し減少していく将来、これまで人間活動によって圧迫されていた自然が力を盛り返し、野生動物被害などがさらに勢いを増すことを予測し、人材育成など早急な対策をとるべきだと訴えていました。
講演会では、マタギと言われる人々が、狩猟・漁労・山菜採集・焼畑農業など、1年を通じて自然に依存していた伝統的な生活文化について紹介するとともに、明治大正時代に戦争など歴史的経済的背景がマタギ文化に与えた影響を明らかにし、さらに、日本の狩猟の歴史と今後の展望についてお話頂きました。田口氏は、山間地域の過疎化が進み、またハンターが高齢化し減少していく将来、これまで人間活動によって圧迫されていた自然が力を盛り返し、野生動物被害などがさらに勢いを増すことを予測し、人材育成など早急な対策をとるべきだと訴えていました。