異物の除去
異物(食物、吐物、血液など)が口の中や喉などに詰まっている(気道閉塞)状態が強く疑われる場合、異物の除去を試みる必要があります。
気道閉塞の確認
気道閉塞では、声が出せないことや、呼吸音は聴こえるが「ゴロゴロ」「ヒューヒュー」といった音がしたりします。その場合は異物などによる気道閉塞の可能性を疑う必要があります。
なお、傷病者が咳をすることが可能であれば、咳を出来るだけ続けさせるよう心がけてください。咳は異物の除去に最も効果がある方法です。
なお、傷病者が咳をすることが可能であれば、咳を出来るだけ続けさせるよう心がけてください。咳は異物の除去に最も効果がある方法です。
指交差法による開口と指拭法
ここでは指交差法による開口と指拭法についてご説明いたします。
A)指交差法による開口と指拭法
- 親指と人差し指を交差させて、親指を上の歯に、人差し指を下の当て、捻って口を開く。
- 異物の状態を口の奥まで見る。
(ポイント)
◎口の中を見る時に傷病者の頭を動かさないようにする。
◎入れ歯は、はずれそうになっていたら取り除く。
B)指拭法で異物を除去する
- 傷病者の顔を横に向ける。
- 指にハンカチやガーゼ等を巻き、異物をかき出す。
- 血液や唾液などの液体の場合は、口の中をきれいに拭き取る。
背部叩打法
- ひざまづいて、傷病者を自分の方に向けて側臥位にする。
- 手のひら(手の付け根に近いところ)で、肩胛骨の間を4~5回くらい力強く連続して叩く。
ハイムリック法
- 傷病者を座位にする。
- 腕を後ろから抱えるようにする。
- 片手を握りにして、傷病者のみぞおちのやや下に当てる。
- その上に、もう片方の手を添え握り、素早く内上方に向かって圧迫するように押し上げる。
- ハイムリック法は、上記の方法の他に、立位による方法や、傷病者の大腿部にまたがって行う仰臥位による方法もある。
(ポイント)
◎意識の無い場合や、妊婦、1歳未満の乳児には行ってはいけない。
側胸下部圧迫法
- 傷病者を仰臥位または腹臥位にする。
- 傷病者の下半身にまたがるか、横にひざまずき、指を広げた手を側胸下部に置く。
- 下部胸郭を下内方に強く引き絞るようにして、瞬時に圧迫する。
※上記で紹介した異物除去法は成人に対する異物除去法です。小児(1歳以上)については成人と同じ方法で行えますが、乳児、新生児については、成人に行うものとは異なりますので、それにつきましては、後日、追加更新致します。
問い合せ先・担当窓口
紋別地区消防組合消防署 西興部支署
- 住所 紋別郡西興部村字西興部47番地
- 電話番号: 0158-87-2537
- ファクシミリ: 0158-87-2633