「カミネッコン」で森づくり

「カミネッコン」とは?

カミネッコン

カミネッコンに植えられたアカエゾマツの苗木

「カミネッコン」とは再生紙段ボールを使った紙枠型の植樹ポットのこと。
「紙」で「根っこ」を「コンパクト」に守って植樹することに由来します。
「カミネッコン」はポットに土と苗木を入れ、その苗木に適した環境に置き、自然に根付くのを待ちます。


従来の地面に直接植樹する方法では、確実に根付いて生育する苗木は植樹した苗木の半数以下だとされていますが、「カミネッコン」を使った植樹では苗木段階で根が保護され、地面への定着率がよくなり、幹も太く育ちます。


西興部村では毎年開催されるウッディーサマースクールにおいて「カミネッコン」を活用した植樹活動を行っています。

なぜ「カミネッコン」?

木を育て森を育てる

木を育て森を育てる

地面への直接的な植樹では根付くまでに時間がかかり、その間に土の流出や、虫や動物の食害を受けるなど環境の変化に対応しきれないことが多く、なかなか定着できません。


そこで、根っこが伸び地面に定着するまで、苗木を守る”ゆりかご”の役目として「紙ねっこん」を使用します。「カミネッコン」は、土と苗木を入れ、植林地に置くだけなので、小さな子どもからお年寄りまでどなたでも簡単に植樹することができます。


また、再生紙段ボールを使用しており森林土壌への負担が小さく、苗木が生長する頃にはポットが土の一部として分解されます。

西興部村と「カミネッコン」

西興部は木とのふれあいを大切にする街。

西興部は木とのふれあいを大切にする街。


木工の街・西興部村は、木とふれあう機会がとても多い街です。

いつまでもこの村で木工ができるようにとの願いを込めて、
「カミネッコン」による植樹活動を行っています。

石灰山での社会貢献事業「DCMホーマックの森」

カミネッコン植栽地 石灰山「DCMホーマックの森」

カミネッコン植栽地 石灰山「DCMホーマックの森」


西興部村上興部地区に位置する石灰山は、昭和9年から石灰の採掘が行われ、かつては北海道で3番目の出鉱実績を有する石灰鉱山として閉山するまで村の貴重な産業資源地でした。

閉山後、裸地状態になっているその土地に元の森林の姿を戻そうと、DCMホーマック株式会社が主体となって「カミネッコン」を使った社会貢献事業が実施されています。

平成21年から10カ年計画で植樹しています。厳しい自然やシカの食害に耐えながら、少しずつ苗木が育っています。


苗木の成長記録

ウッディサマースクール2015において植樹した、「カミネッコン」の苗木の成長の様子を報告します。

大きく育て!

一つ一つに皆さんの思いが込められています。

一つ一つに皆さんの思いが込められています。

今回植える樹は、ミズナラ、ハリギリ、ヤチダモ、カラマツなど。どの樹種も生育が早く、今回のウッディサマースクールで制作した木のおもちゃの材として使用された樹木です。

「大きく育て!」
参加者たちの想いが一本一本の苗木に託されます。

植樹

植樹

植樹

8月に「カミネッコン」に植えられた苗木は、夏のたくさんの日光を浴びて、1ヶ月でぐっと大きくなりました。根っこも立派に伸びたので、森の中に移すことにしました。

「宮の森」の土はたくさんの落ち葉とミミズの糞で栄養たっぷりです。これから苗木たちはこの森の樹木として成長していきます。

問い合せ先・担当窓口

教育委員会 社会教育係