西おこっぺの野鳥
画像スライド集
ウソ
英名:Bullfinch (強気のフィンチ)
分類:スズメ目アトリ科
冬鳥。口笛のようなか細くよく通る高い声で「フィーホー・・」と鳴くことから、古語で口笛を表す「うそ」という名前がついた。ウメやサクラなどの蕾を好んで食べ、群れで飛来するため、ウメやサクラの名所では嫌われ者。漢字の「鷽」が学問の「學」の字に似ることから、学問の天神様の使いとして親しまれる。
ミヤマカケス
英名:Jay(ジェィと聞こえる鳴き声から)
分類:スズメ目カラス科
留鳥。本州に生息するカケスの一亜種。
低標高の明るい森林を好む。秋にドングリを落ち葉の隙間や木の又に隠して蓄え、冬の食糧にする習性をもつ。「ジェージェー」と大きな声で鳴くが、他の野鳥の鳴き真似をすることもある。
ベニマシコ
英名:Long-tail Rose Finch (尾が長いバラ色のフィンチ)
分類:スズメ目アトリ科
夏鳥。一部越冬する個体もある。明るい森林、林縁部、草地、河川敷など開けたところに群れで飛来する。オスは胸が明るい紅色をしているが、メスは比較的地味な褐色色。嘴の先が丸くて短く、草の実を食べるのに適している形をしているのがこの鳥の仲間の特徴。
キビタキ
英名:Narcissus Flycatcher
(ナルキッソスのヒタキ・水仙のヒタキ)
分類:スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科
夏鳥。オスの鮮やかな橙色が特徴。枝先に止まり高い声で複雑に鳴く。美しい姿と声から野鳥愛好家には人気。英名のNarcissusはギリシャ神話に出てくる美少年の名。また水仙を指す意味。Flycatcherはヒタキ類の鳥が飛翔しながら餌となる虫を捕る習性をもつことから。
キバシリ
英名:Tree Creeper(木を這う者)
分類:スズメ目キバシリ科
留鳥。平地から高標高までの森林に広く分布する。名前の通り、木の幹に止まり走り回るように螺旋状に登っていく。嘴が細くピンセットのようになっており、樹皮の間にいる昆虫をつまみ出して食べる。「チリリ・・」とか細い声で鳴く。大きさはスズメより小さく(約13.5cm)、色は白っぽい。
アカゲラ
英名:Great Spotted Woodpecker
(素敵な斑点のあるキツツキ)
分類:キツツキ目キツツキ科
留鳥。家の周りから山地の森林まで広く観られる。強い嘴で幹・枝を突き、中にいる昆虫を食べる。お尻の赤い模様と背中の「八」の字状の白い模様が目立つ。オスは後頭部に赤い模様があるがメスにはない。「キョッキョッ」と鳴きながら飛ぶ。
ゴジュウカラ
英名:Nuthatch(ゴジュウカラ)
分類:スズメ目ゴジュウカラ科
留鳥。家の周りから山地の森林まで観られる。頭から背中にかけてグレー、目元に黒い帯のアイライン、白い頬、オレンジ色かかったお尻の模様をもつ。樹幹をまるで忍者のように、垂直に上下や左右へ自由に移動できる。本種以外に身近な野鳥でこのような動きを出来る種はいない。
オオワシ
英名:Steller's sea eagle (シュテラーの海ワシ)
分類:タカ目タカ科オジロワシ属
海岸や湖沼、河岸など広い水辺に棲息する大型のワシ。翼を広げると220~250cmほどになる。尾羽が真っ白なひし形で、飛翔していると大きく目立つ。おもに、サケなどの魚を食べるが、小中型ほ乳類や動物の死肉も食べる。国の天然記念物にも指定され、個体数が減少している希少な種でもある。
オオワシ(幼鳥)
6年近くかかると言われています。
トラツグミ
英名:White's Thrush(白いツグミ)
分類:スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科
全長約29cmの大型ツグミ類で最も大きい種。黄褐色の体とうろこのような黒い斑点がトラ柄に見える。夜間「ヒー・・ヒョー・・」と口笛のような声で鳴く。夜の森で響くどこか不気味に聞こえる鳴き声から、昔、この声は妖怪「鵺(ぬえ)」の仕業だと考えられていた。
野鳥のなぜなぜ? - マガンの渡り編
2013年10月はじめの夕方5時頃。夕暮れ時の空を見上げると、V字になって飛ぶ野鳥の群れを発見しました。写真を撮り、その姿と時期、飛翔方法から「マガン」だと同定しました。
マガンと言えば、北方大陸から越冬のために飛来し、美唄市宮島沼などでは数万羽の大群となることが知られています。
しかし、この夕方の時間に肉眼で見られるほどの高度で飛んでいるってことは・・どこかこのあたりで宮島沼のように群れて休憩しているの・・? だとすれば、ぜひ見てみたい!
マガンの飛翔経路や近隣の休憩ポイントについて知りたくなり、日本野鳥の会「オホーツク支部」へ問い合わせてみました。
以下、日本野鳥の会オホーツク支部の川崎康弘さんからの情報です。
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マガンの「最寄りの出発地点」として可能性が高いのは、「コムケ湖(紋別市)周辺」か、「大陸(から直接来た)」ですね。彼らの飛翔能力は非常に高いので、カムチャツカから一気に来て、西興部上空を通過し、そのまま美唄の宮島沼まで行ってしまうものも多いと思います。その中で一部の個体がコムケ湖やシブノツナイ湖・湧別川河口周辺などに降りてしばらく休息と採食をし、その後再び飛び立って宮島沼か、あるいは、さらに南まで一気に南下・・・という形になるのではと考えられます。
マガンは浜頓別のクッチャロ湖にも相当数入りますが、これらの個体は地理的に恐らくサロベツ原野(豊富町)の群れと合流して日本海側を南下して宮島沼 へ・・・というルートをとるのではないかと思います。
ちなみに、紋別より南の網走周辺の湖沼にはマガンはほとんど入らず、ヒシクイの群れに混じって数羽~十数羽が見られる程度なんです。ガン類は比較的渡りのルートがはっきりしているので、オホーツクの中でも地域差が見られるんですよ。
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大陸から直接飛来、通過して宮島沼へ渡っている個体もいるなんて!驚きました。
さらに、飛行ルートもあらかた決まっていてオホーツク圏でも地域差があるとは。
自然に生きる野鳥の力強さと不思議に、魅了されました。
春の渡りのシーズンに見掛けたときは、大きく手を振って彼らを応援しよう!と思います。
日本野鳥の会オホーツク支部 川崎康弘さん ありがとうございました!
問い合せ先・担当窓口
教育委員会 社会教育係
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