アライグマにご注意ください

道内各地で農作物等の食害が報告されているアライグマですが、西興部村でも令和2年に初めて1頭が捕獲され、その後も徐々に捕獲数が増加し、生息域を拡大しています。
かわいらしい見た目とは裏腹に凶暴な性格を持ち、また様々な感染症を媒介している可能性もあるので、見かけても決して近寄らないようご注意ください。

アライグマは特定外来生物

 もともと日本にいなかった外来生物のうち、生態系などに被害を及ぼすものについてを「特定外来生物」といい、飼育や保管、販売、購入、譲渡、放獣や生きたままの運搬などが原則として禁止されています。
もし野外に放たれて定着してしまった場合、農林水産業や生態系などに対してとても大きな、場合によっては取り返しのつかない影響を与えることが考えられます。
そのため違反した場合は、個人には3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、法人には1億円以下の罰金という非常に重い刑罰に科せられることがあります。

アライグマとはこんな生物

画像スライド集

顔
耳は白く縁取り、眉間に黒い1本のすじ、ひげは白く目立つ
全身
1番の特徴は「しましまの尻尾」
あしあと
指が1本ずつ離れていて長い、人間の手のような形の足跡
たぬ
よく間違えられるタヌキ(尻尾や眉間、耳の色などに注目)

農作物に被害を受けたら

 まずは痕跡を観察してみましょう。手先が器用なアライグマの食痕は特徴的なものが多いです。
トウモロコシの皮がきれいに剥かれている(芯が折れず、皮が断裂していない)、カボチャやすいかに穴が開いていて中身がくりぬかれている(最低限の穴をあけ、中身を掻き出して食べるため)、ブドウの袋が破かれて中身だけ食べられている、などの特徴がみられる場合アライグマの食害の可能性があります。

木登りが得意なアライグマは金網や柵・柱を登ることができるため、農作物を守るには高さのある防獣ネットや電気柵などが有効であるといわれています。

実際に姿を見かけたら

 雑食性で草本や野菜、穀物、昆虫、魚、小型哺乳類や鳥類、ペットフードや生ごみなど何でも好んで食べ、繁殖力が高く4~6月の出産期に1度に3~5匹生まれるといわれています。
泳ぎと木登りが得意で、民家や倉庫の屋根裏などにも侵入し、住みつく場合もあります。
アライグマは短い期間であっという間に生息数が増え、一度増えてしまうと減らしていくことが難しいことから、できるだけ早く対策をすることが重要になります。

姿を見かけた、痕跡を見つけた、食害を受けた際には「産業建設課 林務商工係」までご連絡ください。

また、アライグマは「外来生物法」に基づき飼育や保管、販売、購入などのほかに「生きたままの運搬」「放獣」が原則禁じられています。
敷地内での捕獲であったり、錯誤捕獲が起きた際にも「産業建設課 林務商工係」までご相談ください。


問い合せ先・担当窓口

産業建設課 林務商工係