2015年7月18日~20日、エゾシカエコツアー2015~ハンティング見学からジビエ料理までのスローな旅~を開催しました。このツアーは「エゾシカの多様な魅力と、西興部村の雄大な自然を一人でも多くの人に体験していただくこと」を目的とし、平成23年度から開催し今年で5回目を迎えます。今回は道内3市町の他、大阪、埼玉、東京、千葉から8名の参加がありました。
ギャラリー
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参加者の方が集まり、軽く自己紹介を行いました。
その後、西興部村猟区の紹介がありました。
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皮鞣しの説明
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シカ革クラフトを体験中
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ビームライフルも体験しました
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国体の競技にもなっているこの「ビームライフル」は、光で的を射る競技なので銃の所持許可がない方でも扱うことが出来ます。
実際のスコープ付ライフルと同じか少し重く、ボルトアクションをしないと撃てない構造になっているので、実猟に近い体験をすることが出来ます。
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2日目は日の出前3:50に集合して、今回のメインプログラムであるハンティング見学に出発しました
車を走らせシカを見つけ次第、車外から撃つ「流し猟」といわれる方法で猟を行います。2組に分かれ出猟した結果、1組でシカの捕獲に成功しました。
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村の解体場で解体を行います
体重を測定中
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参加者の方々も剥皮を体験しました
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剥皮を体験中
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抜骨を見学し、食肉に移り変わる様子を体験しました
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抜骨見学
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昼食をはさんで林道ツアーへ
熊が木を登った爪痕、熊と鹿の足跡、糞、食痕などを観察しながら渓流釣りのポイントへ向かいます。
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林道ツアー
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熊の爪痕
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熊と鹿の足跡
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足跡からも色々なことがわかります
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熊の食痕
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釣りのポイントに到着しました
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のんびりと自然を楽しみます
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渓流釣り
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ジビエ料理実習ではコリアンバーベキューやシカ肉の柔らかスモーク、シカ肉ハンバーグやローストディアの仕込みを行いました。
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ローストディア
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バーベキューとシカハンバーグ
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夕食のメニューは仕込んだ料理のほかに、シカすね肉の煮込みや焼きジャガイモ、漬物カクテル、シカのタン焼き。先ほど釣り上げた魚を天ぷらにしました。飲み物はビールのほかシカ肉やバーベキューに合うようなワインも用意されていました。
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賑やかで楽しいジビエ試食会になりました。
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最終日は室内で、酪農学園大学生命環境学科の伊吾田宏正氏からエゾシカの保護管理について、森林総合研究所北海道支所森林生物研究グループの松浦友紀子氏からシカ肉の魅力などのお話をしていただきました。
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シカ肉のお話し
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室内講義の後は、鹿牧場を見学しました。大きく伸びた袋角のオスや鹿の子模様の夏毛を観察し、エゾシカの生態について勉強しました。エサをあげたり、間近のシカを写真に収めたり、袋角に触れて暖かさと柔らかさに驚いたりしていました。
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きれいな鹿の子模様です
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最後に北海道でも数少ない、昔ながらの放牧で乳牛を育てている「萩原牧場」を見学させてもらいました。この日は晴天で、気温も高かったせいか牛は木陰に集まっていました。普段よく目にするホルスタイン以外にもジャージーやブラウンスイスなどの牛も見ることが出来それぞれの違いを教えていただきました。生後間もない子牛を見学して、エコツアーの全工程を終えました。
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牧場の中に川が流れています
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